にんにくを食べると 何故元気が出るのか?
にんにくの強烈な臭いが苦手な人は多いですよね。実はあの臭いの成分がにんにく独特の成分です。名前は「アリシン」と言います。まずはこの名前を覚えて下さいね。
それとは別に、ビタミンB1という物質があります。簡単に言えば、エネルギーを作り出す「元気が出る物質」なのですが、このビタミンB1には弱点があります。
ビタミンB1は、身体の中に蓄える事ができません。せっかく苦労してビタミンB1を摂取しても、消化吸収されにくいという弱点、特徴があります。
ここでにんにくが登場します。はじめにお話しした、にんにくの成分「アリシン」を思い出して下さい。
アリシンは、ビタミンB1と結び付くと、「アリチアミン」という物質に変化します。そして驚く事に、この「アリチアミン」は、ビタミンB1と同じ働きをするようになるのです。
ビタミンB1は、本体身体の中に蓄えることができませんが、アリチアミンに変化することで、消化吸収されるようになります。カラダの中にしっかりと蓄えができる状態になるんですね。ビタミンB1と同じ成分である
具体的にどういう事かというと、にんにくを摂取することにより、1つ1つの身体の細胞が、しっかりとエネルギーを作り出す活動を始めるようになるのです。
これが、にんにくを食べると元気が出る、と言われるゆえんです。
更にアリチアミンに限らず、にんにくには沢山の成分が含まれています。その成分の1つ1つを解説して行くなら、このページが足りなくなってしまうか、あなたが読み飽きてしまう程です。代表的な働きを上げてみますと以下のようなものがあります。
脳や神経を安定させて、正常に働くようにする力。赤血球を増やしたり、血管の汚れ、コレステロールを洗浄し、血行を良くする力。不眠解消、疲労回復。性ホルモンの活性化。穏やかなダイエット効果や内臓脂肪の除去。肝臓数値の改善と二日酔いの防止。インフルエンザ、風邪、肝炎、感染症の予防。胃潰瘍の改善。がん予防、などなど、数限りない効果が期待できます。